ずいぶん前にOBのオックンが練習に顔を出してくれた時。
安田 『オックン、ちゃんと働いているの？』と聞いたら、
オックン
『働いてますよ～。俺、仕事、早いんで、自分の仕事が終わった後、掃除とかしちゃう余裕まであるんです～。
掃除のおばちゃんに、「よく気が付くね～。ありがとう～。」なんて、褒められてますから・・・。』
安田『いや～、本当かどうかは確認しようがないからな～。』
オックン『ここでの３年間で周囲の状況に気を配ることを学習しましたから！！』
オックンと言えば、ふらふらしているうちに、
気が付いたら高校バスケ部に入っていて。
高１の時には、持って帰ったボールケースを東海道線の中に
忘れてしまい、そのまま行方不明。
お年玉を持って大澤先生のところにやってきて
『弁償しないと・・・。』
『そんなもん、いらね～よ。ちゃんとプレイで返せ！！』なんてお大澤先生に怒られ・・・。
なんだか頼りない190㎝の男でしたが、
ちゃんと社会で働いてるんだ。
しかも、言われたことだけでなく、ちゃんと周囲の状況に
気を配れたりするんだ。
なんか、嬉しかったな～。
社会に出て、働く上で、『気が付く』ということは、
すごく大事な力だと思うんだ。
『気が付きなさい。気を配りなさい。』なんて注意は
大学生になったら誰もしてくれません。
『あいつは、気が付かない奴だよね。』なんて、陰で言われて終わってしまう。
キャプテンは本当に大変。
あらゆるところに、気を配り、目を配り。
それが仕事。
今までのキャプテンも頑張ってやってきた。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、いろんな場面を経験して
習得していく力かもしれないね。
でも、時にはキャプテンが気を配ることができない状況の時もある。
例えば、コート上にいる時。
そんな時はさ、キャプテンじゃないメンバーが気を配らないと。
でも、その時にスイッチを切り替えるのは難しい。
だから、メンバーみんなが。特に、高２が。
全員で、いつもどこでも意識をあちこちに向けておくんだよ。
メンバーの数が多ければ多いほど、たくさんの目があるんだから、
いろいろな事に気がつけるはずだよ。
さ～、今日から合宿。
『気が付く』を学習するには、いい機会だ！！